鞍馬石・丹波鞍馬石 |
京都では鞍馬から産出する鞍馬石と丹波地方より産出する丹波鞍馬石とに大別される。鞍馬から産出する鞍馬石を本鞍馬(本鞍)という、丹波鞍馬石(丹鞍)・山梨県産の甲州鞍馬石(新鞍)に対してこれが本場ものである。
本鞍馬石は京都市の鞍馬より産し、地表下にあるものを掘り出して採取する。今日では良質のものの産量が減じたが、昔の庭ではこれを使うことを誇りとしていた。石質は黒雲母花崗岩で特に酸化鉄の存在により玉葱状剥離が現れ、鉄錆色が全面を覆っているのが上物とされる。製品としては、殆ど加工されていない、天然の形で沓脱石・飛石等に用い、時に水鉢として穴を穿った自然型手水鉢もある。現在は産出も少なく、殆ど丹波鞍馬石・甲州鞍馬石で代用されている。
丹波鞍馬石は、本鞍馬石と同じく、鉄錆色であるがサビ色の冴味が劣る。製品としては石の周囲を加工した物が殆どであり、自然のままの状態のものは石積用(野面積)として利用されている。関西地方では需要も多く本鞍馬石の代用として利用されているが、近年、良質の物が減少している。
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=鞍馬石
船石=
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鞍馬石とは? |
鞍馬石(くらまいし)は、京都府鞍馬山系の山中から産出する花崗岩(かこうがん)で、土壌に鉄分が多い為、表面が赤茶色におおわれた石を指して鞍馬石とされていますが、現在では京都鞍馬で産出される石は少なく、ほとんどが、京都丹波の丹波鞍馬(たんばくらま)か山梨県大和村の甲州鞍馬(こうしゅうくらま)となっています。
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甲州鞍馬は、なににする? |
=鞍馬石 石灯籠=
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◎沓脱石 (くつぬぎいし)
茶室などに上がるとき、履物を脱ぐ為に置かれた石から言われています。
◎飛石 (とびいし)
庭園などに使われ、歩く為に便利なように間隔をおき並べられた石のことを指し言われています。
上記の2つが代表的なものですが、利用法は庭園から建築材料まで多くの用途に使われ、その風合いは日本建築にはもってこいのものです。先日、甲州鞍馬を飛石に利用した庭先で夕暮れに、うち水された飛石を見る機会に出会いましたが、なんとも味わいがあり「わびさび」を感じさせられるものでした。
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